『帝王の娘スベクヒャン』のポイントポイントで、重要な役割を果たすトリム。
正体はいったい何なんでしょうか?
また、実在したのかを、ご紹介します。
今回は、トリムに注目!
トリムの正体は?
正体は、ずばり「高句麗の密偵」。
時代劇でよく耳にする「密偵」。
今でいう「スパイ」ですね。
この時代は、国が4つに分かれていました。
主人公スベクヒャンの父親・武寧(ムリョン)王は、「百済」の25代王。
そして、百済の最大の敵が、「高句麗」です。
ちなみに、スベクヒャンは、「伽椰(カヤ)」で、生まれ育ちました。
伽椰(カヤ)は、散在している小国々のことをさします。
そして、もう一つは「新羅」。
この時代、高句麗と百済は、領土争いをしていていました。
そこで、百済の内情を知るために送った密偵が「トリム」だったというわけです。
トリムが送り込まれたのは、武寧(ムリョン)王の父親である・21代王・蓋鹵(ケロ)王の時でした。
「王様に会わせてくれ」と、王宮の門を叩くトリム。
僧侶の格好をしていて、「碁を王様と打ちたい、会わないのは勝つ自信がないから」と、王様相手に挑発し、王宮へ入ることが許されます。
いくら僧侶とはいえ、そんな簡単に王宮へ入れるのかとも思いますが、負けたら命を差し出すという条件つきでした。
私なら、別の手を考えますが・・・(苦笑)
碁の勝負は、トリムの勝ち!
それから、ケロ王のお気に入りに!!
そのまま、15年間、側近として仕えることになります。
そして、とうとう、本来の仕事をする時がきます。
トウジャン城の門を開けたことにより、城が落ち、漢城宮は占領されてしまいます。
そして、ケロ王は、敵将にひざまつかされ、顔に唾をはかれるという屈辱を・・・
ついには、首をはねられるという最期を遂げます。
だから、ムリョン王は、「トリム」の名前を口にすることを禁じ、憎んでいたんですね~。
15年もの間、騙され、父親であるケロ王を、死を招いたトリムを許すことができないのは当たり前です!
しかし、百済を裏切ったトリムなのに、処罰されていませんでした。
なぜなのか、不思議ですよね?
つぎは、そのあたりの謎に迫ります!!
トリムの秘密とは?
ケロ王を欺いてきたトリムの秘密とは、一体、何でしょうか?
まず、僧侶の格好をしていましたが、実は女性でした。
僧侶なので、てっきり男性かと思っていましたが、王宮の門を叩いてたトリムは確かに、かわいかった!!
ちなみに、少女時代を演じていたのは、キム・ユリちゃん。
2011年の『ボクヒ姉さん』で、ソ・ウンチェさん演じるウンジュの少女時代にも出演!
女性で、15年もケロ王の側近として仕えていたら、そりゃぁ恋も芽生えますよね~。
ケロ王とトリムは、お互い愛し合っていました!!
ムリョン王は、トリムを処罰していないのは、高句麗について詳しく、高句麗から奪われた漢水を取り戻すためだと言っています。
つまり、トリムは、まだ宮中にました。
さらに、ソルランをピムンに育てあげる役割も果たします!
ピムンは、東城王(24代王)を補佐するために作られた百済最高の密偵集団。
優秀なトリムは、ピムンの教育係にはもってこいですよね。
ケロ王に申し訳なく、今度は、罪ほろぼし(?!)で、百済のために働いているのかなと思いました。
私は、トリムがソルランを教育して、成長していくシーンが、大好き!
ジャッキーチェンさんの『酔拳』や『ベストキッド』などの、修行して強くなるというパターンの話が好きだからかなぁ。
修行のシーン大好きです!
ソルランが、ピムンになるための修行が、『酔拳』なんかと、少しですが、だぶってしまいました(苦笑)
また、トリムは、ソルランこそが、本当の王女だと最初に気づきます。
何でも、お見通しなトリム、さすがです!!
次は、実在の人物なのか見ていきましょう。
トリムは実在する?
結論から言いますと・・・
実在します!!
ドラマで、蓋鹵(ケロ)王の囲碁の相手をして気に入られ、側近になったのですが、実在のトリムも囲碁の名手でした。
このあたりは、史実に忠実に作られていたんですね~。
実在したトリム(道琳←漢字で書いてみました)も、高句麗の僧であり密偵。
ケロ王の側近になり、国庫を疲弊させて、高句麗は、その隙を狙い、漢城(ソウル)に攻め入り侵略。
ドラマと違うのは・・・
実在のトリムは、男性でした!!
確かに、トリムが男性よりも、女性にしたほうが、ドラマは面白くなりそうだし、幅がひろがりそうですよね?
男トリムだったら、政権争いなんかの話が多くなった気がします。
ちなみに、このあたりの歴史を詳しく知りたいときは、「三国史記」がオススメです。
『帝王の娘スベクヒャン』トリムの正体は? まとめ
今回の記事・『帝王の娘スベクヒャン』トリムの正体は?について、まとめてみました。
♠トリムの正体は、高句麗の密偵。
♠トリムの秘密は、女性で、蓋鹵(ケロ)王に愛され、愛していた。
♠トリムは実在した。(ただし、男性)
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